
行政書士
財務コンサルタント
磯村 威暢
2,000万円の負債がある会社を復活させた財務管理力と、採用から資金繰り、設備投資まで、経営者として20年のキャリアで培った問題解決力を活かして中小建設業者の経営をトータルサポート。
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[持続可能な経営支援]
中小企業のB/S(貸借対照表)は、表面上の数字だけでなく、実態の数値を読み取る必要があります。これは、悪意による粉飾決算だけでなく、中小企業特有のどんぶり勘定的な要素によるものなど、理由は様々ですが、実態と異なる数値が計上されていることがあります。
金融機関も、中小企業から融資依頼を受けた際に提出されるB/Sが、その企業の実態と一致していない可能性があることを理解しているため、金融機関の基準に基づきB/Sを評価し直します。この評価し直したB/Sを「修正B/S」と言います。
今回の記事では、金融機関がB/Sのどの項目に着目し、評価をし直すのかについて詳しく解説していきます。
本題にいく前に、まずはB/Sについて解説いたします。B/Sは、企業の財務状況を一目で把握できる重要な資料です。表の左側(借方)に「資産の部」、右側(貸方)に「負債の部」と「純資産の部」があり、3つの部門に分かれています。表の左右がバランス(合計数字が一致)するため、バランスシートと呼ばれます。
実態財務を見る場合、B/Sの「資産の部」の各項目について評価をし直します。そして調整後の「純資産の部」がどう変化するかをチェックします。「負債の部」については、実態とかけ離れた数字が計上されることが少ないため、それ程細かくチェックはしません。
修正B/Sは、各項目をどう評価するかが重要なポイントとなりますが、特に決まったルールがあるわけではありません。以下に各項目のポイントをまとめしたので参考にしてください。
修正B/Sを作成してみると、表面上は資産超過(純資産がプラス)だと思っていた会社が、実態は債務超過だったというケースは多くあります。金融機関は融資依頼を受ける際には、修正B/Sに置き換えてその会社の実態を捉えますので、企業側も適切な財務管理を行い、修正の必要がないB/S作りを目指しましょう。これにより、企業は健全な経営を維持し、金融機関からの信頼も得やすくなります。
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